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原武史   「松本清張の『遺言』」(文春文庫)

タイトルだけを見て、私も熱心に読んだ清張への文学、思想評論かと思い手に取ってみたら、清張の未完の遺作とされている、大日本帝国と新興宗教団体との戦いを描いた「神々の反乱」についてだけの評論のみでがっかりした。作者は、「神々の反乱」と「昭和史発掘」を重ね合わせて読み込むことによって、未完の「神々の反乱」の結末はどうなっていただろうかを想像し、読者に提示しようと試みている。

 大正天皇の妻貞明皇后が大正天皇が亡くなり皇太后となり、女官をたくさん引き連れて青山東御所に引っ越す。この女官は大宮派といわれ、昭和天皇の皇后を世話する女官を皇居派といわれる。貞明皇太后は昭和天皇が嫌いで対立する。そして昭和天皇の弟秩父宮をいつか天皇にしたいと思っている。そしてそれぞれについて世話をする女官同士も対立する。

 それにしても、女官とはどんな仕事をしているのだろう。前に本で読んだが、天皇、皇后というのは自分で服を着脱しない。風呂で体も自分では洗わないとのこと。これらを女官たちがするのだと。いったいどんな世界なのだろうか。

 現在でも行われる宮中祭祀は、元始祭(一月三日)、昭和天皇祭(一月七日)春季皇霊祭、春季神殿祭(春分の日)、神武天皇祭(四月三日)、秋季皇霊祭、秋季神殿祭(秋分の日)神嘗祭(十月十七日)、新嘗祭(十一月二十三日、二十四日)、それに歳担祭(一月一日)孝明天皇例祭(一月三十日)、祈年祭(二月十七日)香淳皇后例祭(六月十六日)明治天皇例祭(七月三十日)賢所御神楽(十二月中旬)、天長祭(十二月二十三日)、大正天皇例祭(十二月二十五日)これに毎月三回行われる旬祭がある。
 具体的に何をされているのかわからないが、本当に多い。

これに、身の回りの世話をする女官に囲まれ何も自らはしない。これが本当なら、雅子皇太后がノイローゼになり体調がおかしくなるのはうなずける。

 南北朝時代。現在は北朝は正当性が無いと否定されているが、戦争直後、自分こそ北朝の子孫で天皇に即位することができるという人がたくさんでた。熊沢という人がじぶんこそ正当天皇で熊沢天皇と唱えた。これをアメリカも押す。面白いことが過去にはあった。

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| 古本読書日記 | 06:14 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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