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中山七里    「いつまでもショパン」(宝島社文庫)

  この作品びっくりするのだが、あの美鈴のピアノの先生である岬洋介がなんとショパン ピアノ コンクールに挑戦する。

  そのピアノ コンクールが開催されるポーランドのワルシャワでは、大統領専用機が爆破され大統領が殺されたり、コンクール会場で刑事が殺され指10本がもぎりとられたり、コンサート会場が爆破されたり、公園で爆破があったり、テロ事件が頻発する。そしてその犯人は通称「ピアニスト」というやつ人間で、ワルシャワに潜伏している。

 各国から賓客もきているし、会場が狙われているということで、コンクールを中止すべきという世論が沸騰したが、審査委員長であるアダム カミングスキの「テロには屈しない。コンクールは継続する。」という強い宣言のもとコンクールは続行される。

 岬は予選を勝ち抜き、8人とともに決勝まで進む。
決勝前日、ワジェンキ公園を散策していると、10歳の少女マリーと出会う。そのマリーが大爆発音とともにふっとばされ、片足を失い死んでしまう。

 大爆発音や殺人は、岬の持病である突発性難聴を引き起こす。
コンクール決勝で岬は課題曲であるピアノ協奏曲第一番を弾く。しかし、爆発音とマリーの無惨な死体が浮かび、途中で突発性難聴を発症する。演奏は乱れ、途中で榊は演奏をやめる。

 それで榊は舞台を降りるかと皆が思っていたら、わずかな静寂のあと、課題曲では無い「ノクターン」を弾きだす。それは、観客や審査員のためではなく、すべてはマリーのために奏でる。感動した観衆や審査員は立ち上がって長い拍手をするが、当然コンクールでは選外となる。

 当時アフガニスタンは戦争状態にあった。そしてポーランドは連合軍として軍隊を派遣していた。コンクール決勝日、アフガニスタン国境のパキスタンの町チャマンからアフガニスタンに入り食料品などを販売するバスがタリバンに拘束され人質となる。

 解放する手立てもなく、どうしようもないと思っていたときに、ネットを通じて、ショパンコンクールの榊の「ノクターン」戦場に流れる。その「ノクターン」が流れている間、タリバン兵士は空を見つめて何もしない。その間にバスはパキスタンに戻り、人質は解放される。

 その日、国際放送でパキスタン大統領から「ノクターン」の響きが人質を救ってくれたと奏者岬に感謝の意が表される。

 少しやりすぎと思わないではないが、クライマックスは読者を感動させる。

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