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堀川アサコ    「ゆかし妖し」(新潮文庫)

平安時代に創設された検非違使。鎌倉時代になり武士が権力をとってかわったので、この組織は無くなったと思っていたのだが、この作品の舞台になる室町時代にも検非違使が存在機能していたのだと知り本当かねと少し驚いた。

 検非違使というのは、京都市中の巡邏業務にあたり、警察としての役割をするだけでなく、犯人追補や裁判,科刑を執り行ったり民事訴訟にも対応していた。

 この物語、奇怪な歌に予言されるように洛中随一の遊女が殺害される。剣術や柔術には秀でているが、肝っ玉が小さく、特に幽霊が大嫌いな検非違使龍雪がこの難事件に臨む。

 ホラーファンタジー作家の堀川さんの作品だけに、怪奇、妖気現象がしばしば起こる。そのたびに龍雪は震えあがる。
 のっぺらぼうの女が登場したり、死んだ女がよみがえったり。そんな怪奇現象に堀川さんは丁寧に謎解きをして、霊感現象としてあいまいにしていない。
 のっぺらぼうは、木彫りの人形、よみがえった死んだ女は別の女がなりすましていたなど。

 それにしても、公家の名門町尻家の娘詮子が、瘋癲の猪四郎に惚れ、彼と結婚するためにとったからくりがすごい。

 猪四郎を、町尻家の遠縁にあたる兼平家の養子にさせる。それから、丹後の田舎で荘園の司という新しい身分を与え官位をもつにふさわしいしつけをさせる。そうしておいて詮子は兼平家に嫁として興しいれをする。
 これほどまでに惚れさせた猪四郎は果報者?

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| 古本読書日記 | 06:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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