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堀川アサコ   「不思議プロダクション」(幻冬舎文庫)

青森にある弱小芸能プロダクションの社長伏木貴子は、元々は女優で、最初の出演映画は当たったがその後は鳴かず飛ばず、東京で芸能プロダクションを起こそうとしたが叶わず、故郷青森でプロダクションを起こし、いつかアイドルを育て、東京に進出しようと考えている。

 芸人は100人を抱えているが、90人以上は本業を持ち、趣味の範囲で素人芸をする人ばかり、職業にして生きていこうとしている人は10人も満たない。

 そこに所属しているものまね芸人シロクマ大福と女装芸人ソフィアが陸奥湾に面した村、十文字村に行き、村祭りの演芸でショーをする。イリュージョンで、大福が呪文を唱えると幕が上がり、島を描いた書割から、ソフィアが現れるという趣向だ。

 当日、幕が上がる。ソフィアが島の書割から飛び出たのだが、何とその後ろに同じ形の本当の島が突然現れる。村民が一瞬唖然とする。そしてヒカリ島が現れたと大騒動になる。

 ヒカリ島は女性犯罪者の流刑の島。男がその島に行くと、女性支配のもと、奴隷の生活を強いられる。そして、毎晩、女性にいれかわりたちかわり性行為を強要される。そしてひとたびその島に囚われてしまった男は二度と戻っては来られないことになっている。

 ヒカリ島は、普段は海面下に沈んでいるのだが、島の女性みんなが発情すると、そのエネルギーで隆起して海面上に現れる。

 この島に吸い取られたが、島を脱出して戻ってきた漁師須崎がいた。たくさんの子供を島で作ったが、脱出したとき一人の娘を連れてきた。須崎千英梨である。

 この千英梨がヒカリ島に帰っていく場面が、切なく悲しい。

それにしても女人島。発情すると海面に浮かび上がる。常人ではとても思いつかない。堀川さんの想像力に完全脱帽。

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| 古本読書日記 | 05:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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