FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

宮部みゆき    「荒神」(新潮文庫)

東北にある、永津野藩と香山藩は戦国時代から、物語の時代である徳川綱吉の時代になっても互いにいがみ合っていた。しかも状況は、永津野藩藩主側近である曽谷禅正の強硬政策により、更に関係は悪化していた。

そんな時、永津野藩の境に接する、香山藩の開拓村が、一夜で壊滅してしまう事件が発生する。それを、調査に行った藩士もすべて行方がわからなくなり戻っては来なかった。

 ここで、その原因は怪物により行われたということが示唆される。
ただ、物語の半分を過ぎても怪物は登場しない。何か別のトリックがあり、怪物は最後まででないのではと思って読み進む。

 しかし、開拓村近くの名賀村に暮らしていた禅正の妹朱音のところにいた、開拓村の生き残りの蓑吉により、開拓村が怪物に襲われ壊滅したことを知らされる。
 それでも、怪物はなかなか登場しない。

朱音が心配になり、国境の砦に用心棒の榊田宗栄などを引き連れて、赴くと、何人かが殺され、そこでやっと怪物が登場する。

 この怪物のシーンがすさまじい。ちょっとした山くらいの大きさがある。きりつけても、全く効かない。きりつけるたびにヘビやらトカゲに姿がかわるだけ。ふりまわす尻尾は2つ。長い舌。ここから吐くつばをかぶると、焼けついて亡くなってしまう。
 しつこく、繰り返し悲惨なシーンが展開される。

 この怪物は、永津野藩と香山藩の争いの中で、呪術者の呪いにより生まれた。この怪物を倒すには、呪術者の子孫である、朱音の背中に呪文を絵師にかいてもらい、その背中を怪物が食いつくし、怪物が弱ったところを刀できり倒すしかなかった。

 犠牲になった朱音の最後が切ない。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 06:17 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT