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阿部和重 伊坂幸太郎  「キャプテン サンダーボルト」(下)(文春文庫)

戦争末期になり、負けが避けられない状態になると、起死回生を狙って取り組むのが「細菌兵器」の開発。これを相手国に撒くのである。ドイツでも日本でも行われていた。その日本の研究開発施設が五色沼にあった。

 人間には750兆にものぼる細菌が体の中にいるという。村上という博士をリーダーとして開発された特殊な細菌は、五色沼の水に入れると、750兆すべての細菌を悪玉細菌に変え人間の細胞を破壊する。

 だから、テロリストも五色沼の水を奪取しようとする。その片棒を井ノ原、相場がかつぐ。

 「我が国戦力、日本の二万千六倍」という米国がまいたビラ。これは細菌開発施設の扉の鍵の開錠番号「21006」を表していた。こんなことを含めて上巻でたくさんバラまいたトリックの謎あかしがなされていく。

 この作品、どの部分が伊坂が執筆、どの部分が阿部執筆したのか明かされていない。だから、本当のところはわからないが、前半の早いリズム感のある展開と、井ノ原、相場の掛け合い漫才のようなユーモア満載に比べ、後半はリズム感やユーモアが影を潜め、やや冗長的になる。

 当代一流の2人の合作。発想や展開に読者の発想領域を超越し、想像を絶する作品になっていることを期待したのだが、正直内容は平凡だと感じた。
 2人合作となると、互いが牽制しあって、平凡な作品になってしまうのかと感じた。

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