FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

小川洋子 平松洋子  「洋子さんの本棚」(集英社文庫)

小川洋子、平松洋子、2人の洋子が、「少女時代の本棚」「少女から大人になる」「家を出る」など、女性の人生に沿った5つの段階が設定され、それぞれの時代で2人が読み、強い印象を受けた作品を互いに持ち合い、語りつくした対談集。

 2人の洋子さんは対象的だと思った。平松さんは、女性経営者のようで、常に多くの人に囲まれ、颯爽とされ、取材も積極的にこなし、旅にもしょっちゅうでかけ、アクティブなパワフルライフを送っている雰囲気が強い。

 小川洋子さんは、これとは正反対。驚くのは友達は殆どいないと言う。取材もまったくといっていいほどしない。旅にでかけることも殆どない。一日中家に閉じこもった生活をしているのだそうだ。よくそれで、あれほど、広がった世界、魅力的な物語を次々作れるものだと感服する。

 小川洋子さんには、たくさんの蔵書があり、いつも本で旅をしている。そこで、たぐいまれな想像力働かす。そして、本から掬い取る言葉の感性が素晴らしい。
 「残りのページが少なくなってくると寂しくて読み終わりたくないという気持ちになる。でもやっぱり先を読みたいという気持ちになる。」

 アンネの日記で、アンネがまだ隠れ家に入る前、友達の少女ジャックと「赤ちゃんはどこから生まれてくるのか」話題になる。実はジャックのほうが詳しく知っていて、胃袋からに決まっているじゃないと断言する。
 「完成品がでてくるのって、原料をいれたところからに決まってるじゃない!」

素晴らしい回答。私など同じところを読んでもさっと通り過ぎるだろうが、小川さんの掬い取る感受性に思わず大拍手をしたくなる。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


| 古本読書日記 | 06:36 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT