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阿川弘之    「食味風々録」(中公文庫)

コーヒーで素晴らしい風味があるのはインドネシア、セレベス島の高地で栽培されているアラビカというコーヒーだ。

 このコーヒーの産地にはたくさんのリスが生息している。リスはコーヒーの花の萎みかけが大好物。花の萎みかけの頃、すでにコーヒーの実は結実している。リスはうまく花だけを食することができなくて必ずコーヒーの実を一緒に食べてしまう。このコーヒーの実が消化されず、そのままリスの体内から排出される。どうしてわからないが、排出されたコーヒーの実が、風味も味も抜群に素晴らしいのだそうだ。アラビカ種は、リスのお尻からでた実なのだ。

 こんなことを阿川が作家向田邦子に言うと、向田は「ひじきの二度めし」というのがあると言う。
ひじきは、一回食して、排出する。そのひじきがこの上なく美味しいのだそうだ。二度目のひじきはただで、それで美味。これほど素晴らしい食材は無いと向田さんは言う。

 肉じゃがというのはお袋の味で大衆食としてはかかせない料理。伝統的な日本料理と思っていたが、実は肉じゃがは新しく、明治34年舞鶴で生まれた料理だそうだ。

 初代舞鶴鎮守府長官だった東郷平八郎がイギリスで食べたビーフシチューの味が忘れられず、じゃがいもと肉を使った日本風の料理を作るように命じてできたのが肉じゃがだそうだ。だから本当の肉じゃがを食べるのなら舞鶴にいらっしゃいということだ。

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| 古本読書日記 | 06:06 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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