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原宏一    「閉店屋五郎」(文春文庫)

中古の厨房機器や道具類を買い取って、それを販売することを商売にしている主人公五郎、商売熱心なのだが、女性大好きがたまにキズとなって、それが原因であちこちで騒動を起こす。妻、真由美にはそんな傷もあって逃げられる。しかし、ウェブデザイナーをしている一人娘の小百合がピンチのときに助けに現れ騒動を治める。人情が厚く、猪突猛進の五郎の活躍する短編小説集。

 私の街にもいつからかタウン誌が新聞の折り込みにはいってきたり、コンビニに置かれるようになった。殆ど掲載されているのは、ショッピング、グルメ情報、それにプラスして、祭や地域のちょっとした取材記事がのっている。

 私の家の前の通り沿いのマンションの一階にもそんなタウン誌事務所があるが、2-3人の人たちで運営している。
 タウン誌は、店やレストランから広告をとる。その店について、記事と写真をタウン誌記者に書いてもらい、それに広告掲載料を払う。この掲載料でタウン誌発行をしている。

 この作品で、主人公五郎のところにタウン誌記者の美沙が取材にくる。五郎は取材だから当然ただどころか取材費をもらえるくらいに思うが、実は記事掲載を広告掲載として料金をもらうと美沙から言われる。名刺大で3万円からその大きさにより20万円まである。当然、一瞬五郎は憤慨するが、美沙が美人のため、いつものようにグラつき5万円払い取材をうける。しかも、取材の後、美沙から電話がはいり、広告とは別にトップ記事として五郎の店のことを載せると知らされる。

 五郎の気持ちはのぼせあがる。だから、発行日が待ち遠しい。ところが、発行日に発行されない。文句を言うと、もう一週間待ってほしいと言われる。ところが一週間たってもまだ発行されない。

 それで、社長である美沙の父親を問い詰めると、金が回らず、印刷屋からも前金で印刷代を要求され、もう廃刊せざるを得ない状況だと知らされる。どれだけお金が必要かと聞くと60万円だという。

 そこで五郎が言う。
事務所にある事務機や机、椅子を全部含め60万円で買うと。その60万円で借金をかえし、タウン誌作成し発行する。そして、できたお金でまた事務機、机、椅子をタウン誌がひきとるようにすると。

 これでめでたしとなるのだが、タウン誌一回の発行で60万円が返せれるのだろうか。それならこんなに苦境になるはずはないのに。何だか解決方法が甘すぎるなと感じた。

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| 古本読書日記 | 06:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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