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貫井徳郎    「ドミノ倒し」(創元推理文庫)

うーん、落ちがあまりに現実離れ。ここまでやるか、やりすぎと思った作品。

地方都市である月影市に、亡くなった恋人の面影をみつけにやってきて、探偵事務所を開いた主人公の十村。その恋人のとびっきり美人の妹から、殺人犯で捕まった人の無実を証明してほしいとの依頼がある。

 その依頼の直後、友人である月影市警察署長から、2年前未解決のままになっている殺人事件の真相を明らかにして欲しいとの依頼もされる。

 地方都市では、それほど殺人事件が起きない。月影市では10年の間に4件殺人事件が起きているが、これが悉く未解決になっていた。

 十村が捜索してゆくと、今回起きた殺人事件が、他の未解決事件と繋がっていることがわかっている。

 ここからがびっくりするのだが、国の法律とは別に、市としての掟が月影市には存在していて、法律より掟が優先していた。例えば、ある女性が強姦される。女性は殺されたわけではないので、強姦者は実刑を受けても、死刑になることは無い。
 しかし、掟、市民感覚では犯人は殺されてもしかたないということになる。

 月影市はこの市民感覚が優先される。だから強姦者は殺される。警察も市民感覚を優先するので犯人を逮捕はしない。しかも殺人者は、各市民団体から選ばれるが、被害者、強姦者とは無縁な団体から選ばれ、犯人は捕まらないように市民が協力する。

 こんなところに、十村とキャリアで地元には無縁の警察署長が挑む。でも、こんなトリックはやりすぎだよね。

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| 古本読書日記 | 06:07 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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