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楡周平    「フェイク」(角川文庫)

この作品はノアール、ハードボイルド小説第一人者としての楡のイメージを一新して、銀座のクラブを舞台として、笑い満載の抱腹絶倒小説である。

 昔すし屋で一杯やっていたら、少し風体がギラギラであまり関わりたくない2人連れの客がやってきた。彼らの話がどこまで本当かわからないが、清原選手は子分に数百万円の札束を持たせ銀座を何人も引き連れ豪遊。支払いは子分にさせていたと言う。

 大リ―グで活躍した佐々木もこの間テレビで今でも同じような生活をしていると言っていたから、多分、本当のことであり、そんな連中が毎晩銀座を徘徊しているのだと思ってしまった。

 こんな人たち超高価なお酒をがぶ飲みして散財するから、酒の味などわからないだろう。ウィスキーまではともかく、ワインなど素面で飲んでもわからないものだから、酔っ払っては絶対わからないだろう。

 だから、安いウィスキーを輸入、高級ワインの瓶とラベルを用意して張替え銀座や別の飲み屋に卸す。よくわからないが、今は特殊な機械があり、貼ってあるラベルを跡形もなく剥がすことができるそうだ。この物語では、経営に苦しんでいる街の印刷屋に高級ワインのラベル偽造印刷させ貼りかえる。これで、数百万円一日で儲ける。

 何だか今でも現実行われているのではと思えてしまう。

それにしても、銀座のクラブのシステムは変わっている。客の代金は、最初についたホステスにつき、それが彼女が店を変え、客が変えた店にくると、その代金は最初のホステスにつく。それが、そのホステスが、当日その客につかず別のホステスが接客しても、最初のホステスにつくのだそうだ。ついたホステスへの給料は時給で店が払う。

 だから、銀座で一流のホステスになると年間数億円を稼ぎだすのだ。

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| 古本読書日記 | 06:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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