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村上春樹    「はいほー!」(新潮文庫)

車で道路を走っている、無意味な看板が美観をそこねやたら目につく。「親と子で何でも話せる楽しい家庭」。看板をみると、小学生の標語コンクールで優勝した作品らしい。しかし、けちをつけるわけではないが、面白味がなく、平板な標語である。小学生でなく、先生が作って小学生の名前で応募したのではと思ってしまう。

 それからよくあるのは某団体が作った標語。「世界人類が平和でありますように。」。平和を望まない人はこの世に独りもいない。ヒットラーだって金正恩だって平和主義者と言ってはばからなかったし、はばからない。

こんな標語を叫ぶ人や集団ほど、自分たちに気に入らない集団や人が登場したら率先して戦争をしてしまう。
「平和をとりもどす」ことを大義名分にして戦争をするのである。大切なのは、今の世界をどう認識して、戦争をしないようにどうするかが問われるのであり、こんな無味乾燥な標語から平和は生まれない。

 こんな何の影響も及ぼさず、ひたすら美観をそこねる看板は取り外してほしい。

どうせ看板をたてるのなら、こんな看板にしてほしい。ラブホテルの前に
「ほんとうにそんなことしなくちゃいけないんですか?」「終わると虚しいでしょう」
という看板をたててほしい。

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| 古本読書日記 | 06:23 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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