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津村記久子    「やりたいことは二度寝だけ」(講談社文庫)

芥川賞作家の津村さんは、大阪に住み、このエッセイを書いたときは会社員と作家の2足のわらじ生活をしていた。こんな生活では、毎日が窮屈で、型にはまり、小説の題材をおもいついたり、みつけたりすることは難しい。

 そんなときにエッセイの注文がはいる。しかし殆どネタ切れ状態。新たにネタを探しにゆく余裕もない。それで、何かが浮かんだらネットで検索。それをベースにしてエッセイにしようとして書き上げたエッセイ集である。

 「歳時記」という言葉が浮かぶ。それで、浮かんだときが夏なので、夏の歳時記で検索する。俳句の季語のようなものである。
 「イカ釣り舟、帰省、ナイター、寝冷え、暑中見舞い、川床、花火、」
イカ釣り船はともかく、他は今でもありそうなものだけど、津村さんは寝冷えの経験しかない。実に季節感の無い生活をしているものだとつくづく思う。

 歳時記の言葉はそれなりに素敵だとは思うが、現在の生活とはかなりかけはなれている。
それで、自分の歳時記とはと考えてみる。
 9月は「衣替えを忘れてまだまだ半袖。服の加減がわからずに常に風邪ひき。新型インフルに怯えながら、9月はまだ夏みたいなもんだからそこまでの猛威はと言い訳。」

 新幹線は大阪から東京に向かうときは、乗客はビジネスモードで車内も緊張感がはりつめピリっとしている。逆に東京から大阪に向かう場合は帰りモードでおだやかでゆったりしたモードになる。ビール片手に、弁当をたべている人が多い。

 そんなとき、ある人が缶をあやまってひっくり返し隣の人にビールをあびせる。しかし、ゆったりモード。隣の人は「いいから、いいから」と気にしない風情。

 よかった。東京から大阪に向かう新幹線で。
これは少し違和感がある。夕方一仕事終え、東京でも大阪でも向かう新幹線はゆったりモードのように思う。でも、雰囲気はよくわかる。

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| 古本読書日記 | 06:23 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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