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馳星周   「ブルーローズ」(上)(中公文庫)

警察から追い出され、弁護士事務所から仕事をもらい糊口をしのいでいる探偵業徳永に、かっての上司で警視監である井口から娘が失踪してしまったので、捜索してほしいとの依頼が持ち込まれる。

 捜索をしていくうちに、娘がメンバーになっている「ブルーローズ」というグループが主婦売春でしかもSMを愛好しているグループということがわかる。

 更にそのメンバーが警視監の娘のみならず、政界トップの政治家の妻などが関わっていることもわかる。

 上下2巻の作品。警視監の娘の捜索をしてゆく過程で、警察組織、政治家の闘争にまきこまれ、戦いをくりかえしながら、なかなか娘には到達しない物語になるのではと思っていたのだが、意外にあっさり娘は上巻の終わり近くで居場所がわかり、連れ出される。

 この作品を読むと、何で強行採決までして、共謀罪を通したのかよくわからなくなる。

警察の中の公安部は、いくらでも人をしょっ引いたり、脅迫をしている。しょっ引いてから、その人の罪をほじくりだす。無ければ、証拠もつくり、罪をでっちあげる。

 しかもその動機は、人々の安心、安全を優先するのではなく、自らの組織や活動を妨げる者、あるいは、警察トップの争いで、自分たちがかついでいる人間を、絶対にトップにつけるために、それを阻止しようとする者、勢力を捕まえてきて罪を作るのである。

 こんなことが好き勝手できる組織を持っているのに、共謀罪など必要を全く感じない。
怖い組織である。

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| 古本読書日記 | 09:16 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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