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増田俊也  「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(下)(新潮文庫)

プロレスには真剣勝負というのはなく、すべて台本があり、その台本がいかに素晴らしく、また、その台本通りに演技できるレスラーの技術があるかが、面白く興奮、熱狂させる試合となるかを決める。

 力道山の必殺技空手チョップは、力道山がプロレス技術を学ぶために行ったハワイで習得している。手を水平にして相手に打ちこんでいるように見えるが、実は最後のところで手の甲で打つようにして衝撃を和らげるようにしている。

 史上最強の柔道家といわれた木村政彦は、プロ柔道を目指したが失敗し、ハワイに逃れそこでプロレスに出会う。力道山より一年早いプロレスラーとなる。その後、アメリカ、ブラジルと転戦し、格闘家としての名をあげる。

 自らが格闘家としては史上最強と思っていたが、その後力道山が頭角をあらわし、最強格闘家の名を欲しいままになる。そこで、木村は力道山に雌雄を決する試合をすることを申し込む。

 プロレスは台本がある。この試合61分3本勝負とされた。そして一回目は力道山がとり、2回目は木村がとり、3回目は両者反則で引き分けというのが台本だった。

 ところが、未だにわからないのだが、突然力道山が、台本を無視して、真剣に空手を打ちこんできた。真剣を考えていなかった木村は対応できず、リング上で倒れ一瞬意識を失う。
 その後なんとか持ち直そうとするが、力道山の真剣な攻撃は収まらずついに倒れ、病院に運ばれるはめになる。
 この結果、木村の名声は地に落ち、その後苦しい生活が待っていることになる。

何故力道山は台本破りをしたのか、著者増田は懸命に真相を追おうとしたが、増田の想いだけが先走って、真相にまでは至っていない。

 増田も北海道大学で柔道選手として活躍した。で、結局は格闘で最も強いのは柔道家であることを最後に言いたかったのだ。

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| 古本読書日記 | 05:52 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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