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馳星周     「雪月夜」(双葉文庫)

「裕司は人を殴る。幸司は人に嘘をつく」。2人は憎しみ合っているのに、いつもつるんで悪さを学生時代していた。その学生時代が終わり、裕司は東京にでてヤクザの世界にはいり、幸司は右翼団体にはいる。

 幸司は、故郷根室にかえり暮らしていた。そこに高校時代につるんでいてその後ヤクザに入った敬司が、組のお金2億円を持って根室に逃走、それを追って裕司が来て、その憎悪の対象になっている裕司と幸司が敬司を追って2億円を略奪しようとするのがストーリー。

 どことなく軽井沢を舞台にした「沈黙の森」に物語は似ている。

苦しい作品である。何故憎悪しあっている裕司と幸司が、再度結ばれともに行動せねばならないのかまったくわからない。馳もそこに納得感を持たせようと、ことあるごとに「裕司と幸司、幸司と裕司」あるいは「裕司と敬司、敬司と裕司」のフレーズを読者の頭に刷り込まそうと挿入する。しかし、無理があり、かなり白けさせる。

 更に2億円と言うお金。確かに独り占めできれば大金には違いないが、複数で追いかけると分け前は分割され取り分は数千万円になる。

 そのお金のために、拳銃を手に入れたリ、盗んだりして、銃撃戦が行われたくさんの人間が殺される。
 コストパフォーマンスがあまりにも悪すぎる。

この内容では、リアリティからほど遠く、物語としての出来はあまりよくない。

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| 古本読書日記 | 05:48 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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