FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

馳星周    「帰らずの海」(徳間文庫)

物語は北海道警察本部の捜査一課から、故郷の函館西署に異動となり20年ぶりに故郷青柳町に戻った主人公の田原稔、そこで、海岸に変死体があがり、それが、彼がかって愛した水野恵美であるところから始まる。

 田原は三上とコンビを組んで捜査を開始するが、関係者のすべてにかん口令がひしかれていて、なかなか捜査が進展しない。
 このかん口令をしいていたのが、被害者恵美の兄であり、函館中央署の捜査一課長をしている邦夫。

 この邦夫、悪徳警官で函館の暴力団とつるんで暴利をむさぼっている衆議院議員の吉田秀人の手先として活動している。捜査一課長も吉田の一言でその地位を得たもの。

 20年前、田原は中学時代、サッカークラブで頑張っていたが、恵美が誰かストーカーにつけられ危険を感じているとの告白により、サッカーをやめ、ボディーガードとして常に恵美とともに行動する。
 この20年前のストーカーが変死体の事件にもつながる。

馳は故意にか、それとも欠落しているのか、吉田の悪がどのようなもので、何故邦夫がその手の中で踊らされていて、県警が吉田の思惑どおり動かねばならないのかを突っ込んで描写しない。形而上学的表現で、読者はそういうものだと思いなさいと強制してくる。

 それでokの読者もいると思うが、私はそれぞれに起こる事件と登場人物の行動が、どうして?と常に疑問が残り、その都度理解できない吉田が浮かび上がりどうも入り込めずに困った。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 05:50 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT