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馳星周    「古惑仔 チンピラ」(徳間文庫)

香港で吹けば飛ぶような底辺でチンピラ家業をしている家建。車のドアミラーに自分を映してスタイルをチェックする。

家健は俳優陳小春に憧れている。彼が主演した映画「古惑仔」での陳は最高だった。
身体にぴったりと貼りついた襟幅の広い水玉のシャツ、ブーツカットの黒革のパンツ。
だから自分も同じ格好をする。そしてため息をもらす。

「これが本物だったらなあ」と。

家健は、今、日本のヤクザの娘を香港観光に案内をしている。だから、彼の所属する黒社会の組長のベンツを運転している。わがまま言い放題な娘にも、懸命に我慢してつきあう。

 通りがかった洒落た喫茶店に娘がはいりたいと言う。でも、その店は客でいっぱい。そんなときは、腕に描いてある龍の絵を店員にみせる。店員は別の客を追い出し、彼らのために席を作る。娘は感心する。しかし、その程度のことは、この絵を見せれば簡単なこと。

 娘をホテルに送って、ベンツを親分に返しにゆく。

その途中でベンツに親分が乗っていると勘違いした、抗争中の組のチンピラに襲われる。チンピラは、親分が乗っていないことを知ると、家健をどうしようかということになる。

 そして、次の瞬間、すいか玉のように、家健の頭が、道路上にころがる。

 本当にチンピラは、虫けらのような一生をおくる。

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| 古本読書日記 | 05:42 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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