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国際焚火学会編    「焚火パーティへようこそ」(講談社+α文庫)

イラストレーターの本山賢治がよびかけて、写真家浅井慎平や椎名誠他16名が集まってたちあげた国際焚火学会。それぞれのメンバーが焚火への熱い想いを綴った作品集。

 自分の持っている焚火のイメージとは全然違う作品が多かった。海岸で流木を集めて火を燃やす。あるいは、山奥や河原で、枝木を集めて火を燃やす。そこで、魚や肉を焼いて食べる。或いは、学生のころやったキャンプ ファイアー。

 こんな燃やし火を焚火と称していいのだろうか。

私は、元神奈川新聞の役員だった石井尚武の描いた姿が、まさに焚火だと思う。

 僕らの小さいころはエアコンはもちろん、灯油ストーブも無かった。家では火鉢か、炭火のこたつ。とにかく家は冬はとても寒かった。
 まだその頃は地域コミュニティーが生きていた。焚火の原料は裏の栗山にある枯れ枝と落ち葉。その頃は、農家でなくても芝刈り用の背負子がどの家でも持っていた。その背負子に落ち葉や枯れ枝を詰めて栗山から持ってくるのだ。
 この落ち葉や枯れ枝は一か所に保管されていて、少なくなると誰かが補充して、切らすことはなかった。
 焚火をするのは早朝と決まっていた。真冬の寒さが厳しくて、出勤する大人も学校へ行く子供も、焚火にあたって体を温めないと、一日中寒さにこごえなければならなかった。
 火をつかさどるのは長老。そして焚火の恩恵を受けるのは、まずは枝や落ち葉を集めてきた人。それ以外の人は遠慮がちに手をだしたり、お尻をむけたりするのが決まりだった。

 そんな焚火が、次の段階で、燃えるゴミを家庭から持ってきて燃やすものに変わった。
或いは、工事現場で作業が始まる前ドラム缶に火をおこし、作業者が暖をとっているのもよく見た焚火の姿だ。

今はもう見られなくなったが、ここまでが、私が思い描いて来た焚火のあり様だ。
これ以外の燃やし火はどうしても焚火だとは思えない。

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| 古本読書日記 | 05:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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