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中島義道   「東大助手物語」 (新潮文庫)

ウィーン大学の自費留学が終わりに近付き、中島が帰国して就職先が決まらず弱っていたとき、東大の糠谷教授の引きにより、東大助手に就職することになる。通常助手の任官期間は3年。そこで糠谷教授は3年後の中島のために就職先を見つけようと活動する。

 そんな時、中島には覚えがないのだが、態度が悪い、皆の評判が最悪、髭は剃れと教授から強烈に叱責される。それに対し、中島は教授に反駁する。糠谷教授の業績の無さ、学内での評判の悪さをこれでもかとこの本で暴露する。

 中島は自分の行動や発言により、周囲がどれほど振り回されているかに思いがいくことが無い。不都合なことが起きると、すべて周りが悪いとこきおろす。

 この本を読むと、糠谷教授の性悪さが読者の印象に残る。しかし、糠谷教授の想いは書かれているわけではないので、実際はどうなのかはわからない。

 中島の作品は、どうにも後味が悪い。

ただ、糠谷教授の中島の妻も巻き込んでのパワハラはすさまじいところがある。

 私の会社時代でも、税務署や税関の人の異動があり、引っ越す時、関連業者が当然のように、すべて対応していた。

 そんなことは、おかしなことではなく、当たり前のことじゃないかという常識に成り立っていることに世の中には、違和感のある世界があることをこの本で再認識した。

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| 古本読書日記 | 05:44 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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