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野地秩嘉   「ビートルズを呼んだ男」(小学館文庫)

最初の数ページで度肝を抜かれた。コンサートの企画・制作を請け負うプロモーター業界大手のキョードー東京の創立者だった永島達司が過去に日本に呼んだアーチストの一覧が掲載されている。ビートルズはもちろん他のアーチストもすごい。

 アンディ・ウィリアムス、イブ・モンタン、ナタリー・コール、ホイットニー・ヒューストン、ビリー・ボーン、ヘンリー・マッシーニ、ポール・モーリア、バート・バカラック、ニニ・ロッソ、キングストントリオ、ピーター・ポール&マリー、ジョーン・バエズ、ボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクル、ベンチャーズ、ビーチ・ボーイズ、ビー・ジーズ、ウォーカー・ブラザーズ、イーグルス、カーペンターズ、マドンナ、マイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダー、レッド・ツェッペリン、グランド・ファンク・レイルロード、エルトン・ジョン、シカゴ
 とんでもない人が日本にはいたものだ。ビートルズを呼ぶことに成功したことにも、すごいドラマがあったのだろうと想像して読み始めた。

 ところが、全然そんな場面は無かった。ビートルズ公演では、その殆どが、緊張した警備計画とその実録。コンサートの切符を入手する狂騒曲。そしてコンサートでの失禁、失神少女の大量発生の場面だけが描かれ、永島のプロモーターとしての苦労の場面は殆ど無し。

 タイトルと中味がかなり乖離している。全編通じてあまり永島は登場していない。
なにしろ、永島自身ビートルズに殆ど興味がなかった。もちろんビートルズを呼ぼうとしている他のプロモーターはたくさんあった。

 ところが、ビートルズ日本公演は、ビートルズの公演を一手に引き受けているイギリスのプロモーターから永島に「ビートルズが日本に行きたがっている。ドイツ公演が終わった後マニラでコンサートをやるのだが、その間5日間空いている。それで、その間で、日本でコンサートをしたいが受けてくれないか。」とイギリスからのオファーで実現したのだから。

 まあ、そんな電話を受ける永島の偉大さは感服するが。ちょっと拍子抜け。

 それにしても、永島の話ではないのだが、プロモーターというのは超有名なアーチスト招聘に成功しても殆ど儲からないか時には赤字。それでもっとも儲かったというのが、南米から呼んだリンボーダンス舞踊団と人類炎のオリーバー君だったそうだ。安価な契約料でいかにブームを起こすかが大儲けのポイントなのだ。

 ビートルズのコンサートの目録をみていると、最後のコンサートの前座がドリフターズになっている。そのドリフターズ、冠にいかりや長介と、ではなく櫻井輝夫と、になっている。ドリフターズの当時のバンマスは櫻井輝夫でいかりや長介はメンバーの一人だった。

 櫻井さんは浜松出身で、ドリフターズをやめてから浜松に帰り、スナックをやっていた。そのスナックへしばしば行き、櫻井さんとおしゃべりをしたことを思い出した。

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| 古本読書日記 | 06:02 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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