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三羽省吾   「ニート・ニート・ニート」(角川文庫)

ヤクザの女に手をだしトラブルを背負ったレンチは、父親が駆けずり回ってやっと探してくれた会社を面白くないからと2年で辞めたタカシと、一流大学に入ったものの途中で親元に帰りそのまま引きこもりになったキノブー、2人の中学校の同級生を連れてキノブーの車に乗り北海道へ向かう。

 レンチは女のトラブルなどどこ吹く風で、ずっと車の中で「出会い系サイト」に接続。仙台駅前で女性との約束をする。その仙台駅に現れた女性が、何と眼鏡をかけた中学生くらいの女の子。

 そして、ニート3人と女の子の4人が北海道へ行く。

北海道では女の子にふりまわされる。目的地がどこになるのかわからないまま、あっち、こっちと放浪させられる。
また札幌で女との失敗をいくら繰り返しても懲りないレンチの失敗により、やくざの車に乗り換えたところ、その車に大量の大麻が隠されていて、結果やくざや麻薬取締官に追われるというドタバタが起こる。

 そして、お金が底をつき、タカシが幼いころしか会ったことのないおじさんにお金を無心に行く。

 このおじさんは、10代後半から30代半ばまで家出を繰り返し、仕事もせずにブラブラし

短い時は数か月、長くなれば3年ももどってこないときもあった。本人の弁によれば、20代前半は職工や港湾労働者として働く。その後は荷役や船舶料理士として海外にもでて、海外の日本料理屋でも働く。途上国の寒村で土地を開墾したり井戸を掘ったりしていた。そして、その時培った人脈を使って雑貨や衣類の輸入会社を興す。商売は急成長したが、自分には合わないと思い5年で他人に譲る。で、今は移動遊園地を運営して、北海道をあちこち渡り歩いている。美佐子さんという奥さんと、娘という家族をおじさんは持っている。

 おじさんは、金をだしてくれない。お金が必要なら働けと言い、解体現場を紹介する。
現場は厳しく、日当8千円だがキノブーは力もなく要領もわるいからと6千円に下げられる。

 3人は何とかお金を作り、東京への帰路につく。

おじさんも元祖ニートだ。しかし、意味があるとかないとか、自分にふさわしいとかふさわしくないとか何かをするとき考えるなと言っているように思える。とにかく足掻け。足掻いて、足掻いて、足掻きつくし、元気いっぱいなニートでいろと言っている。自分の今も足掻いてきた結果としてある。

 おじさんの想いがニート3人に通じたかはこの作品ではわからない。

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| 古本読書日記 | 06:21 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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