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小泉武夫   「食に知恵あり」(日経ビジネス人文庫)

中国では肉といったら一番好まれるのが豚。日本では豚より格上は牛になるのだろうが、中国では牛は豚から比べれば格が落ちる。漢字でもわかるように、月をとってウ冠をつければ豚は家になるが、牛は牢屋になってしまう。

 若者が集まって泥鰌鍋を楽しむことになる。泥鰌を鍋にいれて火をつけてぐつぐつ煮る。そこにある若者がやってきて豆腐を一丁鍋にいれる。しばらくするとその若者は豆腐を取り出し用事があるからと帰ってしまう。

 「あいつもけちだなあ。豆腐一丁くらい持って帰らなくたって」と鍋のふたをあける。
すると泥鰌が一匹もいない。鍋の中の泥鰌が熱がって、全部豆腐の中に入り込んでしまったのだ。こんな小泉の話信じる?

 最近は、ラーメンや蕎麦を食べたときに、音をたてるのは食事のマナーが悪いといって敬遠されることがある。西洋かぶれの人たちからの非難である。だから、麺類も細々と口に吸い込みゆっくりと食べねばならなくなってきた。

 これはどうにもおかしい。いちいち蕎麦の食べ方について欧米人から指摘されたくない。できたてのラーメンや蕎麦を、フーフー言いながら、大きな音をたててかっ込むところにおいしさがあふれ出る。耳でおいしさを楽しむのが日本流なのである。

 テレビのお茶漬けのCMで、食事のマナーに悪いからと、無音で食べたら、誰もその製品は買わない。

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| 古本読書日記 | 06:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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