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岡田尊司     「母という病」(ポプラ新書)

 子供が生まれ、母性を育み、母子の愛着を示す源は、陣痛を引き起こし、授乳のときに活発に分泌されるホルモンは、オキシトシンという。このオキシトシンが大量に分泌されるほど、母親は生まれた子を慈しみ、無私の愛を子どもに捧げるようになる。

 ところがこのオキシトシンの分泌が少ないと、赤ちゃんをほったらかしたり、関心も示さず、時には邪魔扱いするようになる。

 赤ちゃんの2年間で、その後の人生の性格が決まる。愛着たっぷりに母親から受けた赤ちゃんは、普通のように成長し、正常な人生を歩むが、2年間冷たい母親の仕打ちの中で育つと、後年人格障害を発症する確率が高くなる。また、こういう環境で育った女性が子供を産むとその子供もかなりの確率で人格障害を発症する。

 岡田は、本の80%以上を使い事例を発表する。与謝野晶子、宮崎駿、曽野綾子、ヘルマンヘッセ、ショウペンハウエル、ジェーンフォンダ、ジョンレノン、オノヨーコ、岡本太郎などをあげ、母との関係に失敗して、人格障害を発症した事例をあげ、それがいかに恐ろしいことかを説明する。

 これだと、何だか人格障害患者の殆どは赤ちゃん時のいびつな母子関係から発生しているように思われてくる。しかし、素人の私だけど、論が強引で、首をひねらざるをえない。

 人格障害が起きるのは、赤ちゃん時のいびつな母子関係によるものもあるとは思うが、やはり、その後の人生の中でのストレスや圧迫される出来事により発症する事例が殆どのように思う。

 発生源は多岐にわたり、治療方法は、発症背景を認識し、それをどのようにしたら克服できるか、あるいは背景と上手につきあっていくかを獲得することだと考える。

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| 古本読書日記 | 06:26 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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