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岡田尊司   「人格障害の時代」(平凡社新書)

 ここ最近は、欲望や感情を抑制できず、アルコール依存症や、パチンコ依存症、自己破産、家庭内暴力事件や虐待事件、強制わいせつ罪が急増している。これらは、体の一部に欠陥があり起こされるのではなく、育った環境や社会的抑圧により人格障害が引き起こされることによって発生している場合が殆ど。

 この人格障害は以下の症状に現在分類されている。

 「妄想型人格障害」人の行動を信じない。ちょっとした目線や行動を、自分を嫌っているとか、浮気をしているとか妄想し、徹底して相手をせめあげる

 「統合失調型人格障害」妄想型に似ているが、ちょっとした他人の行動をすべて自分に結びつけて解釈する。

 「自己愛性人格障害」自分は優れている、自分は特別であると思い込んでいる。だから、常に他人からは賞賛や評価を受けるように求める。

 「演技性人格障害」虚言、演技により注目をあびたり関心を引こうとするタイプ。地位やステータスや経歴詐称などがこれにあたる。

 「境界性人格障害」情緒面や他人との関係の変動が激しい。周囲に対し操作的態度をとることが特徴。ついさっきまでハッピーだった態度が突然投げやりになったり暗くなる。この振幅により周りを困惑させ、混乱させる。

 「反社会的人格障害」裏切り、騙し、傷つけ、搾取することだけにすがり生きてゆく。無差別殺人などこれにあたる。

 「回遊性人格障害」失敗を恐れるあまり、行動や決断を避ける

 「依存性人格障害」権力者や他人に依存しないといいてゆけない。責任は他人におしつけようとする。

 「強迫性人格障害」物事には決められた秩序があり、それにすべて沿って行動しないとならないと考える。

 こんな風に並べると、自分もどれかにあてはまっていると思わざるを得なくなる。まあ、社会適応ができないくらいに極端に症状が発揮される場合障害という病である診断がなされるのだろう。

 しかし、これらの病気は治るものだろうかと思ってしまう。何か、薬によって抑えるということもできない。励ましたり叱ってもいけない。ひたすら、患者のおかしな行動をひきだし、患者自らがおかしいということを気が付き、自らが変わろうとしていかないと治癒は不可能だ。医者はそれを我慢強く助けることしかできないように思う。

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| 古本読書日記 | 06:07 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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