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川上弘美  「晴れたり曇ったり」(講談社文庫)

 今、請われて65歳を超えた身なのだが、名古屋のある会社に仕事で通勤している。会社は名古屋駅から地下鉄で2駅、そう名古屋駅からそう遠くないのだが、風景は、昭和の古い家屋、家並が続いており、何だか昭和50年くらいの学生時代にタイムスリップしたような想いになる街である。

 インベーダーゲームが設置してある、年寄夫婦がやっている喫茶店が健在で、お客もちゃんとついている。スターバックスもドトールも街なのに存在しない。

 そういえば、学生の頃、街にマリリン モンローの絵をかいたでかい看板を掲げた店が登場した。いかがわしさも漂っていたので、ついぞ入店する勇気もなく、あれは何だっただろうと謎のまま、大学を卒業し街を離れた。

 不思議なのだが、大学をでて40年以上もたつのに、ずっとあの看板の店が頭にこびりつき、今でもおりにふれてそんな風景を思い出す。

 川上さんのこのエッセイ集のタイトルにもなっている、川上さんの学生時代にあった喫茶店「晴れたり曇ったり」を読んで、共感し、しばらく、エッセイとともに学生時代を川上さんと一緒に味合わせてもらう幸せなひと時を過ごした。

 川上さんの、朝食が終わり、仕事をしながら、ずっと頭にあるのは、昼は何を食べようかということ。昼食がすむと、やはり夕食は何にしようかと考えている。しかし夕食が済むと、明日の朝食までが時間が長いから、朝食を何にしようかとは思わないというエッセイには本当にその通りだと思った。仕事が忙しくければ、忙しいほど、次の食事を何にしようかとおもいめぐらすものだ。

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| 古本読書日記 | 05:56 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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