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雑誌   「IN POCKET 3 2014」(講談社)

プロ野球シーズン開幕前に、作家たちの野球への想いれを綴ったエッセイを特集している。

それにしても、ほぼすべてがセリーグのチームについて。これだけパリーグが強くなり、人気もセリーグと拮抗してきているのに、何だかパリーグファンの私としては大いに不満。

 野球というのは、相撲も似ているが、ボールがインプレイにあるのは、試合時間の10%もないのではと思う。だから、ビールを飲んで隣の人と馬鹿話をしながらでも、トイレのために席をはずしても楽しめるスポーツである。しかも、小さなボールを思いっきり投げそれを棒きれで打つという非合理的スポーツである。だから、強烈な当たりが野手の正面をついてアウトになったり、フラフラっと上がったフライが野手の間におちたり、ボールが風に戻されたり逆に風にのったり、イレギュラーしたり、運不運が左右するスポーツである。これに審判の誤審が起こる。ボール、ストライクの判定などテレビでみていると、本当かいなということが多い。

 野球は荒々しい面もあるが、本質は牧歌的スポーツである。カーンと乾いた音を伴った打球が青空にすいこまれるように飛んでゆく。土煙が湧き上がるスライディング。暇な外野手が鼻をほじくっている。それで、運不運がゲームには埋め込まれている。だから、物語ができ詩や俳句でも題材となる、芸術的なスポーツなのである。
 他にはない「球春」と言う言葉は何と美しいのだろう。

こんなことを、作家奥田英朗がこの雑誌に寄せている。

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| 古本読書日記 | 06:15 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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