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北上次郎    「気分は活劇」(角川文庫)

 アクション映画というのを殆ど観たことがないのでわからないのだが、ブルース・リーは肉体、技が直接相手としのぎを削るアクションなのだが、ジャッキー・チェンは相手との間に必ず何か物が差し挟まれる。この物を突き抜けたり、避けたりして物のむこうの相手を倒す。

 この物が毎回異なり、その物にユーモアやウィットがある。マニアは今回の映画は何が差し挟まれるか興味津々、それを楽しみにチェンの映画を見に来る。

 アクションスター千葉真一の名セリフに「アクションこそドラマ」がある。多少物語の内容が粗くても、突き抜けた、想像を凌ぐアクションがあれば、映画もドラマも喝采をあびる。
そのために時代劇には殺陣師がいて、現代アクション劇には技闘師がいる。

 かって全く売れなかったが、属十三というハードボイルド作家がいた。実はこの属十三は5人の共同執筆者から成り立っていた。物語を考える奴。資料を調べる奴。会話を考える奴。それらを総合して文章を書く奴。こんな風に分担していたかもしれない。

 分担執筆が一般化すれば、アクションシーンを執筆することだけ群を抜いているという執筆者が現れるかもしれない。表紙の執筆者の欄に(技闘:大藪春彦)なんて書かれているとそれに魅かれて読者が本を購入する。

 講談社にはうまい技闘作家がたくさんいる。創元のあの名技闘作家の本が早く読みたいと本の選択幅が広がり面白いのだが・・・。

 日活のアクション映画。大女優が貧乏な女性に扮しても、ボロボロの恰好はさせられない。
石原裕次郎が貧乏女性の浅丘ルリ子にお金のことで喧嘩する場面がある。すると、映画館の観客からヤジがとぶ。
 「時計を売りゃいいじゃねえか。」「服もいいもの着てるぜ」「質に持ってけ」と。

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