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七月隆文   「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(宝島社文庫)

 主人公南山高寿は、京都の美大に通っている。ある日、彼の性格ではとても考えられないのだが、電車の中で会ったとびきり可愛い子愛美に一目ぼれして声をかける。そこから、毎日幸せいっぱいの付き合いが始まる。

 高寿は10歳のときに大震災にあっている。そのとき30歳くらいのおばさんに、崩れた家から助け出される。

 実は愛美と高寿は時間の進み方が真逆になっていた。高寿は我々と同じように、未来に向かって進む。愛美は逆に過去にさかのぼる。高寿は、過去の記憶があるが、愛美には記憶は無い。その変わり未来が見える。

 愛美は知っている。10歳になったとき、家が火事で焼け、その火災のなか、助けてくれたおじさんが実は高寿だったこと。その10歳のときに、おじさんに抱かれて、おじさんに一目ぼれ。いつかおじさんに会いたいと願っていたこと。

 そしてお互いが20歳になった、4月13日から5月23日までの40日間、出会って、恋をする。愛美からみると5月23日から4月13日までとなるのだが。

 愛美は、ことあるごとによく泣いた。高寿がことのカラクリを愛美から告げられる前、どうしてそんなに泣くか理由がわからなかった。

 それは愛美にはキスも初めての好きな男の子との愛の交歓も最初で最後のこととわかっていたからだ。最後だから泣いてしまう。

 こういう物語は、どこかで読んだことがある。しかし、結構面白かった。

 特に、高寿と愛美が出会ってからのデートは初々しく、初恋の雰囲気がよくでていて、自分の青春時代を彷彿とさせよかった。

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| 古本読書日記 | 09:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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