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江國香織     「はだかんぼうたち」(角川文庫)

 主人公桃は35歳の歯科医。結婚するだろうと思われていた6年間つきあった石羽と別れて9歳年下の鯖崎と付き合いだす。桃には高校からの親友響子がいる。響子は隼人という夫がいて、4人の子どもたちがいる。そして、響子は4人の子どもたちに手を焼きながら日々の生活を送っている。

 鯖崎は、桃ともつきあいながら、響子にもモーションをかけ、そして響子と体の関係を結ぶ。桃は、鯖崎と関係を持ちながら、結婚寸前だった石羽とよりをもどし、付き合いだす。

 桃の姉の陽は、とても男とはつきあいはできない雰囲気の娘だったが、実は鯖崎の会社の社長と不倫を続けている。

 桃の想いが最後に近いところで描かれる。

 最初からそうだったと、桃は認める。桃自身鯖崎を、男友達と考えていた。恋人ではなく男友達だと。どちらも独身で、大人なのだから、キスや性交を含む友情が成立してもいいと思っていた。そのことでもし誰かがかなしむなら、その誰かとは別れるべきだろうと思った。それで別れた。

 大人なのだから、友達同士、相手に家庭があるからとか、そんな関係の別の友達がいるからとか、何かに束縛されることがなく普通にキスも性交も行うことは通常のこと。

 それに対し、桃、陽の母親由紀はうろたえる。
さっぱりわからない。・・・・この子たちはどういうつもりなのだろう。一体なぜ、わざわざ孤独になろうとするのだろう。ほんとうに、さっぱりわからなかった。

 キスも性交も友達の証の時代になってきたのか。私はまだ、母親由紀の述懐に賛同する。

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| 古本読書日記 | 11:39 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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