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江國香織   「雨はコーラがのめない」(新潮文庫)

 音楽と犬と江國さんの3つが融合したエッセイ集。

 タイトルの雨は降る雨ではなくて、江國さんの愛犬、雄のアメリカン・コッカスパニエルのことだ。

 江國さんの雨は、女性歌手のソプラノが大好きなのだそうだ。私が前に飼っていたビーグルの雄は、散歩中夕方の5時に同報無線で流れる「家路」に反応した。「家路」が始まると散歩は小休止。ピシっと姿勢を決めて、口を大空にむけ、一緒に声高らかに「家路」を歌っていた。

 犬の雨はコーラは飲めないそうだが、このエッセイによるとワインは嗜む。昼一緒に江國さんとワインを飲む姿がいくつか書かれている。贅沢な暮らしだ。

 江國さんの家では、江國さんの仕事部屋と寝室は2階にあり、雨の部屋は1階。で、雨は邪魔になるので2階には上がってきてはいけないようにしている。

 しかし、その禁を破って、夜眠るとき2階に連れてくることがある。そうすると雨は興奮して、走り回ったり、江國さんの顔をなめたりして寝ようとしない。いつも、先に江國さんが眠りに落ちる。

 私の家のビーグルは、もともと江國さんと同じように1階が遊び場兼犬の居間になっていたが、最近は2階の私のところへやってきて、一日中一緒にすごす。

 夜も私が2階に上がると、すぐついてくる。そして、遊べ、遊べとせまる。無視をしていると、足元でベターっとなって、眠る。すごいのは、ベターっとなって数秒後には鼾をかいて寝入るところ。この楽天性、屈託のなさが私にも伝播して、ビーグルと眠るようになってから全く不眠ということが無くなった。

 ビーグルは夜中の2時ころ必ず目を覚ます。そして今の季節は必ず私の布団に入ってきて、背中をこすりつけるようにして眠る。

 以前は朝四時から散歩に連れていけと私の顔を舐めたり、キュン、キュン声をあげた。叱りとばしたら、今は朝4時に正座をして、じっと私の起きるのを我慢して待っている。

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| 古本読書日記 | 09:23 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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