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津原泰水編    「血の12幻想」(講談社文庫)

 恩田陸、菊池秀行、柴田よしきなど12人の作家に「血」をテーマにして短編を作ってもらい出来上がった本。雑誌などに発表した作品を津原が選集して編んだ本だと思っていただけに意外だった。

 姉の作ったケーキは美味しかった。しかし、理由はわからないが、主人公が姉も両親も付き合いをやめろと言っている今の同棲中の女性の作るケーキは、姉のケーキとは比べものにならないくらい美味しく、素晴らしいケーキだった。

 どうして、これほど美味しいのかあるときわかった。そのケーキには人間の血を入れ込んで作っていたからだ。そのケーキを食べていると、他のものは全く食べれなくなった。それで食事はすべてケーキとなった。

 同棲中の女性、涼子は、血のはいっていないケーきは食べられない。食べても吐き出す。そして、それが続くと、白い肌は黒ずみ、やせ細り、重い病気となる。

 だから血をいつも集めて来ねばならない。男はそのためホストクラブのホストになった。

 そして、金持ちの女性ではなく、かすかすのお金を持って遊びにくる女性を誘って、ホテルにゆく。それで、ベッドに縛り付け、腕に傷をつけそこから血を取り出す。一回1リットル。

 あるとき、ホテルに連れ込んだ女性は、血の出が悪かった。腕からでは1リットルの血がとれない。それでは、だめだと、首を思いきっり切りつけた。ものすごい量の血が一気にふきでたが、その女性は息をしなくなった。

 それで、ホストクラブを辞めざるを得なくなり血の収集が難しくなった。涼子の病状はますます悪化する。

 男は、自分の腕をスポっと切り落とした。

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| 古本読書日記 | 16:53 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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