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森絵都    「あいうえおちゃん」(文春文庫)

 「あ」から「わ」まで、頭にその文字を使って、四四五調のリズム言葉を作り出し、荒井良二という有名画家の可愛らしい絵を添えた素敵な絵本。

 森さんの溢れる鋭く楽しい言葉に魅了され、心が弾みっぱなし。結構世相を切ったりしてそうだとうなずいてしまう句が満載。声をだして読んでみたくなる本である。

 これなかなかな良い句だと思った句を紹介する。

 えがおの えっちな、えんかかしゅ  (いるねえこんな歌手)
 くさかげ くさぶえ くさまくら   (高原の草原に寝転んで)
 けれども けっきょく けがさんぼん (どうごまかそうが)
 そうりも そろそろ そだいごみ   (最初から粗大ごみの総理もいます)
 ぼうしを ほしがる ぼうずたち   (酷暑、田舎道の地蔵が目に浮かぶ)
 ほたるも ほれぼれ ほしまつり   (大きな星空が広がる)
 まぐれで まけたと まけおしみ   (まぐれというのは勝つときの言葉なのに)
 みかづき みんなの みちしるべ   (昔は夜道に街灯がなかった)
 むくちな むすめの むこようし   (婿養子はつらいよ)
 もりそば もとめて もうごねん   (グルメもこだわるととんでもないことになる)
 やがては やになる やせがまん   (ほんとにそうだよね)
 りょうしん りょうほう りすとらちゅう(今はありそうな悲劇)
 りこんの りゆうは りこんれき   (こりゃあ どぎつい 皮肉)
 ろくじに ろうばと ろてんぶろ   (張り切って一番に風呂に行ったのに)

そして最後は「わ」で締める。
 わいわい わらって わすれよう

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| 古本読書日記 | 15:41 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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