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矢月秀作  「ACT警視庁特別潜入捜査班」(講談社文庫)

 政治家になる目的、表向き、日本を幸せな理想国家にするためと看板を掲げるが、現実は、権力を握って金を集め、金にうずまった贅沢な暮らしを実現することだ。

 公共事業は利権の巣屈。ここに投入される税金をかすめとって自分の財布にいれるのである。その方法がよくわからない。企業から金をとると、伝票が必要となったり、銀行振り込みにしても、記録が残るため難しい。以前ある会社では、従業員の給料を水増しして支給し、水増し分を政治家に献金させるという方法をとった。

 銀行を通さず、伝票も必要ない、現金を収奪する。

 この作品を読むとなるほどと納得する。

 おれおれ詐欺などの振り込め詐欺組織を作るのである。ここで吸い上げたお金は銀行には預けず、現金として保管し放蕩三昧の資金にするのである。

 受け子や運びなどの現場実行人間は、ホームレスのような社会の底辺を這っている人を、NPO法人を作り、幸せの使者のように装ってリクルートする。まずは罠にひっかけでかい借金を背負わせる。そして、組織にしばりつけ逃げられないようにして、犯罪を繰り返させる。

 何で、数百億円も被害が毎年でている詐欺なのに、日本の優秀な警察を持ってしても、ほんのわずかしか摘発されない、不思議だと思っていた。なるほど、数百億円は、権力と直接結びついているのだ。だから、取締も捜査も緩い。

 矢月の想像だろうが、いかにもありそうな詐欺の組織、構図である。

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| 古本読書日記 | 16:27 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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