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津原泰水      「爛漫たる爛漫」(新潮文庫)

 人気ロックバンドのボーカルだった新度戸利夫がオーバードーズ(麻薬の一種?)を過度に飲まされ死んでしまった。そんな利夫の年子の弟鋭夫がいて、利夫と容姿もにているため、彼をボーカルにして利夫の追悼コンサートが行われた。ところがそのコンサートの最中に今度は鋭夫が弾いているギターで感電し、倒れ失神して、コンサートは中止されてしまう。

 このコンサートに来ていた音楽ライターが母の娘くれない、中学校の不登校児が、事件の真相を、鋭夫や、くれないが自分の父と信じているギタリストの岩倉などに導かれながら追う。

 ここからが、ロックに詳しくないと、取り残されてしまう状態に読者はなる。ロックバンドの機材には何があり、どんな機能を有するか。それから、ギターのチューニングにはいろんな方法があり、そのチューニング方法が真相解明の一助となる。また、どうもロックバンドと薬物はきってもきれない関係にあるようで、それぞれの薬物の用法がどうで、それは、どの程度服用すれば、生命の危険を及ぼすかなどの知識が無いと、なかなか物語の内容が把握できない。

 またロックを言葉で表現することに、津原はものすごい神経を注いでいるが、やっぱり読み手はロックが大好きでないと通じない。きっとロック好きにとっては面白くてたまらない小説なのだろう。

 事件の真相はもちろん明らかにされるが、半分ほどが明らかになっただけでもやもや感が残る。また岩倉がくれないの父なのかも明らかにされない。

 続編があるそうで、そちらも読んで欲しいということなのだろう。

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| 古本読書日記 | 16:52 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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