FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

村山由佳     「永遠」(講談社文庫)

 幼馴染の弥生が、短大を卒業。東京のアパートを引き払って故郷へ帰ってくる。その故郷のよく待ち合わせに使った水族館で帰りの弥生を主人公の僕が待っている間、過去の思い出を辿っているところから物語は始まる。

 この物語のうーんとうなったところ。

 弥生の家は代々お水の系統の家。曾祖母は芸者。祖母も芸者だが、どこかの旦那の愛人となる。そして弥生の母、葉月は、スナックで働いている。その葉月が恋したのが真山悟。2人は結婚の約束をするが、真山が代々医者の家。お水の家柄の女性とは結婚はさせないと悟の母親の猛反対で結婚には至らない。葉月は、少し待ってはみたが、優柔不断で物事が決断できない悟との結婚はとても無理と思い、徐々に悟から手をひいて、別れる。

 しかし、そのとき葉月は身ごもっていた。それで誕生したのが弥生。

 葉月は、がんに侵され、余命幾ばくもないときに弥生に悟のことを始めて話す。

 弥生は怒り狂う。そして言う。
「お父さんのこと恨んでないの。」

 その次の葉月の言葉が印象的。
「どうして恨める?あなたを、わたしにくれた人なのに。」

 参った。こんなことを言える女性がいるものだろうか。この言葉は女性作家からしか発することはできない。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 15:51 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT