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岸本葉子    「やっと居場所がみつかった」(文春文庫)

 自治会の公会堂ができて25年になる。建てた当初、年寄は和式便所がいいだろうと思い、便所4つのうち3つを和式、1つを洋式にした。今は年配の人も和式を嫌い洋式になった。子供の集まりで公会堂を使うと、子供がトイレに行きたがらず我慢するので、病気にでもならないかと心配になる。

 当然我々の小さいころは洋式トイレなどなかった。すべて和式でそれも汲み取り便所。

 トイレの入り口にはスリッパが置かれている。小さい足に大きなスリッパ。便器の向きが入ったドアと同じ方向であれば問題ないのだが、たいがいは横向き。便器にまたがるとき、片方の足は便器を横断させねばならない。この時、大きすぎるスリッパがぶらぶらして足からはずれ、便器の中に落ちてしまう。汲み取り式だから、落ちたら拾うことはできない。それで、失敗はしてはいけないと慎重に片方の足、便器を横断させる。すると今度はスリッパが金隠しにふれ、またまた足を外れて、便器の中に落ちてしまう。また叱られると衝撃を受けると、パンツを脱ぐ前に、おしっこをしてしまう。こんな失敗談を岸本さんが披露している。

 中国に行くと、歩道に並べてあるベンチが、通りのほうではなく、家の壁のほうを向いている。見ていると、そこにカップルが座って、接吻などをする。中国では背中の後ろには壁があると思われている気がする。今は殆ど都会ではみなくなったが、公衆トイレは昔は仕切りがなく、溝に並んで用を足した。つまり、相手の背中、お尻をみながら用を足すのである。そんな時、中国の人は背中に仕切りがあるのだと思ったのは、手前の人が用を足した後でも、同じ格好で文庫本を読んでいたからだ。

 女性の人は、自分の用を足している音を聞かれたくないので、そのときには同時に水を流して、用足しの音を消すそうだ。これだと、2回、3回と水を無駄に流すため、東京のある公衆トイレは、押すと水が流れ出る音がするボタンがついているそうだ。本当なの?

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| 古本読書日記 | 15:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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