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誉田哲也     「国境事変」(中公文庫)

北朝鮮はどうして国が成り立ち、何でお金を稼いでいるのだろうか。もちろん、国民が全員いなくなっても、自分だけが繁栄できればいいという独裁者が治めているから国が存立しているとも言える。

 私たちは、北朝鮮の表側の情報だけで孤立していて、誰も味方にならず、とんでもなく貧しい国という概念のなかで暮らしている。しかし、北朝鮮と外交関係を樹立している国は世界で161か国ある。
 大使館を置いている国も46か国にのぼる。

世界は複雑で、私たちはアメリカや安倍政権の価値観を通しての情報で北朝鮮をみているが、その反対側の世界も大きく、深く存在している。北朝鮮を信望し、頼っている国々も多々あることを知らねばならない。

 その多くの国は、北朝鮮の武器を大量に購入する。世界の武器生産高は185兆円なのである。

 北朝鮮が核開発をしてその成果をパフォーマンスしているのは、もちろんアメリカ、日本、韓国への威嚇のためもあるだろうが、北朝鮮支援国への武器開発の宣伝をしているのである。

 核爆弾というのも、破壊力がおおきすぎると使用できない。この作品では使える核爆弾としてミニニュークという広島原爆の三分の一の威力の爆弾が主人公として登場する。なるほど、世界ではこういう武器を開発して拡散しているのかと納得した。

 この物語は、ミニニュークの存在を基底にしながら、公安という組織が、人の命より、国体の維持ということを主眼にして活動していることを知る。そして、それにそむかないのなら、人殺しを含め犯罪を見逃すことを平気でする組織だということも知る。しかも、

日本の警察権力を握っているのがこの公安人脈。公安は時に他の犯罪捜査組織に、この事件は追うなと命令もすることがある実態を教えてくれる。

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| 古本読書日記 | 16:03 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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