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岸本葉子   「ぼんやり生きてはもったいない」(中公文庫)

 充実した人生を送るための指南エッセイ。

 旅館というのは、日常のわずらわしさから解放され、一人をぼんやりと味わうところ。だから、静かをまず基調としてほしい。

 良い旅館というのは、例えば廊下に沿って休む部分があり、そこに椅子が、互いが気にならない距離をとって、大きな窓に向かって配置されている。窓の外の豊かな自然、風景をながめながらボーっとしてもよいし、ちょっとした読書をしてもよい。

 サロンも、一人を大事にして、机や椅子が配置されている、そんな旅館が岸本さんは最も行ってみたい旅館だという。

 哲学者であるアランは「幸福の秘訣のひとつは自分自身の不機嫌に無関心でいること」と言う。森田療法で有名な森田正篤は「感情の法則」を説く。

 感情は、それに注意を集中すればするほど強くなるが、自然のままにしておけば、ひと上がりした後、下り、やがてはおさまる。とらわれたり、無理に打ち消そうとしたりせず、今日は今日なすべきことを、こなしていればいい。

 あるべき旅館の姿といい、森田正篤の言葉といい、そうだよなと心より思う。

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| 古本読書日記 | 15:53 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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