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誉田哲也   「ガール・ミーツ・ガール」(光文社文庫)

 前作の「疾風ガール」は、殆どバンドシーンが無かったが、この作品は結構音楽を描きだしている。
いよいよ主人公の柏木夏美が、CMソング歌いとそのCMそのものに出演するというメジャーデビューを果たすことになる。ところが、自分の音楽に拘る個性派夏美と周囲がなかなかかみあわず、混乱するが、名ドラマーのゴンタが加わることで、夏美の思っている演奏ができ、順調にCMはスタートする。

 こんなとき、映画監督と大女優の間にできた娘で、六本木の豪華マンションに一人で暮らす売れっ子シンガーの島崎ルイと夏美のコラボの企画が持ち上がる。

 夏美は、母が死に、父は、事業に失敗して失踪し行方不明。だから養女となり、貧乏で孤独な青春を送ってきている。一方、ルイはお金持ちの何不自由なく育ったお嬢さん。

 当然、これは大きな軋轢が生ずるな。また、それらしい雰囲気も書かれているのだが、夏美の父親の借金も返さねばという前提のもと、夏美が個性を押さえて、2人は協力して企画実行にまい進する。

 この企画のキーボード奏者に、ガクという引退してしまった幻のピアニストを引き込むために、夏美とルイがガクの経営している楽器店に時給250円のアルバイトになり勤めだす。

 売れっ子シンガーでセレブの生活を謳歌しているルイが、アルバイトなどするだろうか、とちょっと疑問符がつく。

 さらに、借金を抱えて困り果てていた父親が、デイトレードで4日間で1千万円かせぎだし、借金生活から脱却し、底辺生活から抜け出す。

 ここも、何となく安直で現実感が乏しい。中味があまりなく、薄い作品だと感じた。

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| 古本読書日記 | 16:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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