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大槻ケンヂ   「ゴシック&ロリータ幻想劇場」(角川文庫)

 ファンタジー掌編集。

 マーヤは移動式サーカス団に売られてきた。一方トーイは農場に売られてきた。トーイは苦力が連日続くなか、パン三つと干しブドウしか与えられていなかった。

 マーヤは真っ暗闇の穴のなかにいた。そして、穴の蓋が明けられた。穴の先に丸い青空が見えた。マーヤはいつもと違い、目いっぱい空気圧をあげた。

 団長が「発射」と大きな声で叫ぶ。マーヤが空気圧を最高にあげていたので、ものすごい爆発音があがり、マーヤは穴から空にむかってとびたった。

 そのときトーイは、干し草を積んでいた。毎年移動式サーカスはこの時期やってきた。その都度、少女が爆発音とともに空へ飛び出す。トーイはここまで飛んできたらいいのにと思っていたが、必ずサーカスの広場の端っこに落ちてしまう。

 ところが、今日は端っこを超えて、飛んでくる。そして、何と干し草の上に落ちてくる。
落ちたマーヤにトーイが「大丈夫?怪我はしてない?」と。「大丈夫」とマーヤ。
「どうして今日はこんなに遠くまで飛んできたの?」「空気圧を目いっぱい高くしたの。だっていつもあなたがここまで飛んできてほしいと願っていたし、私もあなたのところまで飛びたかったから。」

 二人は抱き合いそして手を握りながら「二人でどこかへ行こう」と走り出しました。

 団長が2人を捕まえようと追いかける。寸でのところで捕まえそうになると、手を握り合った2人は空へ舞い上がる。

 強く、熱い恋は奇跡を起こすのだ。

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| 古本読書日記 | 15:36 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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