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誉田哲也    「感染遊戯」(光文社文庫)

 「僕は知ってしまったのだ。人は、特に恨みを抱いた人間は、ある種の情報を引き金に、殺害を決意する可能性があるということを、むろん百パーセントではない、むしろ可能性としては低いほうだ。ただ、情報はばらまくことができる。劣化することなく蔓延することができる。
 そう、まるでウィルスのように。
僕は殺意を蔓延させる方法を、思いついてしまったんだ。」

 この作品のアンマスクなるサイトを管理する辻内眞人の言葉だ。

 「この国は欺瞞と偽善に満ちている。」

 それを、実行し支配しているのが政府官僚組織。改革だとか官僚支配からの脱却だとか声高に叫ばれるときがしばしばあるが、この組織が破綻したり崩落したことはなかった。
 だから、ネットを使い、官僚組織と闘う。これはまさにテロである。
そして、拡散された悪の情報に揺さぶられた人間が、悪をこらしめるため殺害を実施する。

 製薬会社に天下りをばらまき、薬害エイズを放置して多くの国民を殺した厚生省。
 女性職員を性的対象とみなして恥じない外務省
 国民に還元すべき700億円の厚生年金を支払わず、自らの不正を正当化するように法律を書き換えてしまった厚生省と社保庁。
 裏金を作り、天下りを押し付け、パチンコ利権、駐車場利権を貪る警察

 それにしても大変な時代になった。ネットを使い、自分は手を下さず、人殺しを実現する時代が来たのだ。

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