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小路幸也    「探偵ザンティピーの休暇」(幻冬舎文庫)

 マンハッタンで探偵をしているザンティピーに、北海道で「ゆーらっくの湯」という旅館の息子に嫁いで若女将をしている妹サンディより「会いにきてほしい」との電話がある。

 旅館に着くと、村人たちの掟で、絶対近付いてはならないという御浜という場所の中心にオンジョイワという大きな岩があり、そこで妹サンディが拾ったという人骨をみせられる。

 調べてみると、御浜に入ってはいけないというのは、ずっと昔から言われていたのではなく、この旅館を81歳の善二郎始めたころから始まっていた。善二郎は漁師だったのだが、突然お金がはいり、旅館を始めた。そのとき、御浜も買い占め、絶対御浜に入ってはいけないと村人にお触れをだす。

 サンディも御浜にはいってはいけないという掟は知っていたが、旅館の愛犬タローと散歩中リードがとれて、タローが御浜にはいってしまう。そのタローを追いかけていったところ御浜で人間の骨を発見したというわけ。しかも、人骨は3体もあった。

 旅館は善二郎から始まり、今は2代目吉一が経営している。吉一の息子が龍一でサンディの夫である。

 ザンディピーはこの名前の並びから、善二郎には善一郎という兄がいたはずと確信する。

 息子、孫の名前に一がはいっているからだ。そして御浜の白骨死体は善一郎であることを掴む。更に残り2つの死体は、ロシア船が難破して船員が御浜に打ち上げられたものだとわかる。このロシア人が身に着けていた高価な装飾品を売って、旅館をはじめたり御浜を購入していたのだ。

 からくりは名前にあった。ライトノベル感覚の探偵小説である。

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| 古本読書日記 | 15:28 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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