FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

法月綸太郎   「法月綸太郎の功績」(講談社)

 足立茜が刃物で刺されて殺される。彼女が死んでいるサイドボードの電話機横のメモパッドに「=Y」なるダイングメッセージが書かれている。ただし、このメッセージ一枚目に書かれていたメッセージが、はがされていて、2枚目に筆圧で写されていたもの。

 この殺人に関連する人々が登場する。

 まずは、茜の姉で、既婚の坂崎緑。それに旦那の坂崎庸介。殺された茜は、姉のマンションに遊びに来ていた。庸介は旅行の添乗員の手伝いで2泊3日の旅にでていた出張していた。

 この庸介には、小西真弓なる会社の部下の愛人がいる。更に、隣部屋の住人で、警察に事件を通報した円谷朱美とその夫。結婚式出席のため名古屋から東京に来ていて、それを機会に、大学時代友達だった緑に会おうとしていた東郷ゆかり。

 それでこのダイングメッセージが何を表すかが事件の謎を解く鍵となる。

 東京へ来ていた東郷ゆかりが緑に会う約束をとろうと、電話をする。そのとき緑が不在だったため電話を茜がとる。そして、出会う場所をゆかりが「かざみどり」という喫茶店を指定する。茜はメモパッドに「キッサ カザミドリ」と書く。

 茜は刺され死ぬ間際に、キッサのうちキッの部分を=の日本線で消す。そして、カザミドリのザとミの間に「キ」の字を挿入しようとしてYの記号をいれたがそこで力尽きる。

 犯人は坂崎緑であることを茜は伝えようとした。死ぬ間際の文字は筆圧が強く2枚目に克明に写されたが、「キッサ カザミドリ」は筆圧が弱く2枚目には写っていなかった。

 推理作家というのは変わったことを思いつく。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


| 古本読書日記 | 16:19 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT