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加納朋子    「七人の敵がいる」(集英社文庫)

 この物語は、本当に今の地域、学校の抱える問題をよくとらえている。読んでいてそうだそうだと手を叩く場面が多かった。

 私の地域活動の始まりは地域のスポーツ部員だった。この物語にもでてくるが、少年サッカークラブの父母会の役員は、大変である。まず、練習場所の予約確保。これがあちこちの団体とかちあいなかなか取れない。用具を運んだり、子供たちを運ぶ車の提供。監督への手つくり弁当。選手や、父母たちへの飲み物の準備。

 私のスポーツ部員も同じ。毎月地域で何らかの球技大会が行われる。その打ち合わせと対戦決めが毎月ある。さらに、出場する人たちの練習場所確保の抽選会議が別にある。そして、練習日には練習前に場所へ行って、ネット張りをしたり、用具の準備をする。練習がおわるとネット等の片つけ、コートの掃除がある。どうしてかわからないが、出場者は何も手伝ってくれない。会議や練習日には、17時には仕事をやめて、会場に行かねばならない。後ろめたい気持ちがいっぱいだ。

 防災隊長も大変だった。

 それでも、一番大変だったのは、13班ある地区の自治会長と地域全体の連合副会長をした時だった。毎月2回資源ごみ回収の立ち合いをはじめ、やたらに行事が多かった。

 特に秋祭りは大変。祭り実行委員や参加者たちへの食事を作ってくれるボランティアが集まらない。何軒も土下座をするくらい頭をさげまくりやっと人員を確保した。それから今は消防団員があつまらない。この確保で一時地域をこの作品の主人公のように敵にまわした状態になってしまった。

 今は、地域はサラリーマンがほとんど。しかも共働きが普通。にもかかわらず地域もPTAも、現代の社会の変化は無視して、何十年も過去やってきたことを引き継ぎ行おうとする。

 私のときもこれでは限界無理とは思うが、自分の任期が終わると、やれやれと思い、今年やったことをそのまま次に引き継ぐ。

 それに、「このやり方はおかしい」などと言ったものなら、瞬間に全員を敵に回す。そして、それならあなたがやったらとくる。恐ろしい。

 どこもそうなのだろう。どうなるのか、この先地域やPTA。

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