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ニール・ゲイマン   「スターダスト」(角川文庫)

 この物語には、最後にむけて2つのことが、埋め込まれている。

 ひとつは主人公のトリストラムが愛するヴィクトリア・フォレスターから、「さっき地上に落ちていった流れ星を持ち帰ってきてほしい。」と要求する。そこでトリストラムは「持ち帰ったら僕の言うことをちゃんと聞いてほしい。」と。本当は、恋人になってくれて、ゆくゆくは結婚したいと言うつもりだったが、そう言っていないところがミソ。

 それから、トリストラムの母親が、実は妖精でなおかつ妖精の国ストームホールドの女王だったこと。

 主人公の住む国はウォール国といい、その境には大きな壁があり、いつも門番がいて、壁からはでられないようになっていた。実は隣のストームホールドは、魔女や妖精たちの国だった。

 上記のように、片思いだったヴィクトリア・フォレスターと恋人関係になりたくて、主人公のトリストラムが言い寄ったところ、落ちた流れ星を拾ってきたら考えてもいいと、とても実行できないことを要求され、それを真に受けて、トリストラムは壁を突っ切って妖精・魔女の国ストームホールドへ行く。そして、困難な道程をたどり、トリストラムは落ちた流れ星を見つける。流れ星はイヴェインという女性になっていた。

 実はこのイヴェインを3人の男と老いた魔女が捕獲を狙っていた。3人の男はストームホールド国王の息子たち。国王より、イヴェインを捕獲したものが次の国王になると宣言されたから。年老いた魔女は、イヴェインの心臓を抉り出し、自分に植え付け、若さを取り戻し、自らの消えかかった魔術をよみがえらせるため。

 読みどころは、トリストラムがイヴェインを連れて、この2組との戦いやあらゆる策謀をくぐりぬけ、ウォール国に帰還するまで。

 それで、肝心なところは、イヴェインが人間の国ウォール国にひとたび入ると、女性ではなくなりただの隕石になってしまう。果たしてイヴェインをウォール国にはいらせないで、トリストラムと結ばれるようにできるか。

 ここで、最初に記した2つのポイントが使われ大団円で物語は終わる。

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| 古本読書日記 | 16:19 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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