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森見登美彦    「聖なる怠け者の冒険」(朝日文庫)

 独身で会社に働いていて、出勤日は、猛烈に働き、残業で午前様帰宅。で、今は青春真っ盛りだから、週末も独身寮のみんなと連れ添って、運動をしたり、ドライブや映画に食事と徹底的に遊んで過ごす人たちが一般的人間として世の中には多い。独身寮にいて、週末、寮で過ごしていると、自分以外はみんなでかけていて、寮には自分以外いないのではと思う。

 こんな若者は、社会から疎外されていて、人間として積極的でなく、ダメ人間と烙印を押されてしまう。

 だけど、余計のお世話、週末位はダラーっとして、グータラ、グータラと過ごしたい。

 この作品は、こんな怠け者の社会人2年目の小和田君が、京都の街に人助けとして登場する、穴のあいた旧制帝大のマントと狸の面をかぶっている「ポンポコ仮面」に宵山祭りで、色んな経緯から、間違ってなってしまう話である。

 柳小路にある八兵衛明神の部屋に小和田君が連れていかれる。八兵衛明神が、これが小和田君に勝るとも劣らない怠け者で、10年間ゴミ出しはしたことがない。「ポンポコ仮面」は困った人を助けるわけだから、八兵衛明神はゴミを片付けるよう命令する。当然小和田君は拒否する。この時の怠け者同士の言い合いが面白い。

 私も、生き方積極派でないから、小和田君にシンパシーを感じる。

 森見さんの、人間の本質は怠け者であると書かれている下記文章に大拍手をしたい。

 「内なる怠け者の歴史は長い。我々は人類であるより前に、まず怠け者であった。ご先祖様が木で暮らすのを止めたのは、木に登るのが億劫だったからである。勤勉な猿たちが木登りテクニックに工夫を凝らして高みを目指していたとき、木登りを苦手とする怠け者たちは地べたでグウタラしていた。」

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| 古本読書日記 | 16:06 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

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気になりました、
早速読んでみようと思います
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| 矢田@医療職兼業トレーダー | 2016/09/25 21:34 | URL |














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