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ランダル・ウォレス   「パール・ハーバー」(角川文庫)

 これは、戦争物語に無理やり悲劇的恋愛をはめこんだ、かなり唖然とした物語だった。

 固い友情で結ばれていたレイフとダニーは、いつか戦闘機の飛行士になることを夢見ていた。そして、その夢が叶い、2人とも優秀な飛行士になる。レイフは美人の従軍看護師イヴリンに恋をする。

 ダニーとイヴリンは、勤務地のハワイに行くが、レイフは志願して義勇軍飛行士となってヨーロッパ戦線にでかけ、ドイツ軍との戦闘で、ドイツ軍戦闘機に撃墜され、軍機は炎上、パラシュートも開かず、そのまま墜落死した。

 レイフの死亡連絡に衝撃を受けたイヴリンはダニーと関係を持ち、しかも妊娠までしてしまった。

 で、何これ?というのは、アメリカ小説らしいのだが、実はレイフは死んでいなくて、スペインの民間船に救出され、レイフは帰国し、そしてダニーとイヴリンのいるハワイにやってくる。そりゃあないぜとかなり白ける。

 アメリカ小説だから、きっと最後は、ダニーとレイフが戦闘にでて、ダニーが戦死して、死ぬ間際にイヴリンと子供を頼むとレイフに頼み、ダニーの願いをレイフとイヴリン一緒になってその頼みを実現してゆくということになり物語は終わるのではと想像できる。
 で、読むと本当にそうなる。

 実は真珠湾攻撃は、アメリカは日本の通信を傍受していて、攻撃される前に知っていた。それが理由なのかわからないが、真珠湾を母港としていた、空母3隻は真珠湾にはおらず、日本の攻撃は大打撃を与えることはできなかった。また、日本軍は、真珠湾攻撃では民間人、民間施設は攻撃しなかった。犠牲になった民間人の殆どはアメリカ軍が撃った流れ弾にあたったためだった。その後の東京大空襲や広島、長崎の原爆はアメリカが国際法を無視して、どれだけ酷いことをしたか、この作品を読んで、また思い返してしまった。

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| 古本読書日記 | 17:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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