FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

秦建日子   「殺してもいい命」(河出文庫)

 事件の幕開けは、主人公で美人刑事雪平の元夫佐藤和夫がアイスピックで刺され殺されるところから始まる。その死体には赤いリボンで結ばれたチラシがあり、そこに「殺人ビジネス始めます。新規開業につき、最初の3人までは特別価格30万円/人で請け合います」と書かれている。

 その後、中堅電機メーカーの人事部長の岩根が殺され、同じようなチラシが死体にある。

 この他、一見殺人事件とは関係なさそうな、事象があれこれ起こる。一つは刑事部長の姪っ子の愛美が永井というストーカーにつきまとわれる。この永井を逮捕するなりして愛美から離すようにしてくれという刑事部長からの依頼がある。この愛美が飼っているナイトという猫が、足玉の部分を切り取られ失踪する。

 同じ猫に関連して、署管内に猫を虐殺する人がいると動物愛護同盟から、犯人をつきとめるよう署に被害届がだされる。

 神無月元刑事が、自宅で他殺死体となって発見される。

 これらバラバラな出来事が最後に一つに収斂される。

 実は雪平は過去に2人の犯人を、刑事事件で射殺している。その際、銃を使ったことに対しマスコミから問われる。雪平は「犯人を殺したことについて何も感じるものはない。」と平然と答える。

 雪平の元夫を殺した殺人請負人は、この雪平の冷徹な反応を見て、感激し、殺人をしても自分も何も感じない人間になると決意した元夫の再婚妻。しかもこの妻は、雪平の友達でもあった。 

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 14:41 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT