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平松洋子     「おいしい日常」(新潮文庫)

 きっとおいしいのだろうけど、食べるのが面倒くさくて、更に値段も張るので敬遠する食べ物がカニ。

 平松さんが本場カニ所、福井にゆきカニを味わう。イメージがもうひとつわかないのだが、お店で隣にすわったおじさんが、そんな食べ方ではだめだ。本当の食べ方を教えてくれる。

 「ハイこうやって、ほら、顔を上に向けて、ぷりぷりに身が弾けた越前ガニの脚肉をつまみあげ、大きく開けた口で豪快に受け止める。こまかいところをせせるのは、カニの親指の爪。箸では折れてしまうし、金属のスプーンではカニ肉に金っ気が移っておいしさが削がれてしまう。鋭く尖りながら微妙なカーブを持つ爪の先なら、すーっと難なく奥まで入ってゆく。」

 なるほどなあ。大口をあけてカニ肉が落ちてくるのを待つのか。カニ肉を掘る専用のスプーンは邪道なのだ。

 それからカニみそは、日本酒をかけていただくと絶品の味になるそうだ。

 福井はすごい。子供が学校から帰ってきたら、食卓に新聞紙をひろげて、台所からカニをもってきて食べる。そう、カニがおやつなのである。

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